インタビュー事例【ひろしまブランドショップTAU 】
店舗内周遊における課題解決に向けた、
3Dサイネージの活用【ひろしまブランドショップTAU様×HYPERVSN】
栃藪商事では3Dホログラムを活用したデジタルサイネージ『HYPERVSN』を活用した販売促進プランのご提供を開始いたしました。
この記事では、プランニングから効果検証までの流れをご体感いただいた『ひろしまブランドショップTAU』にて店長を務める村上様へのインタビューの模様をお届けします。
抱えていた課題や実証結果、来店したお客様の反応などから、効果的な運用のヒントを導き出す機会となれば幸いです。
銀座から広島を盛り上げる、大型ブランドショップ
–まずは貴社の事業内容について改めて教えていただけますか?
TAUは、東京都中央区銀座に店舗を構える、広島県のブランドショップです。
フロアは地下1階から4階まであり、ブランドショップという業態の中では大型店となります。
地下1階では和食店を営業、1階では広島県の食品を販売、2階がお酒や工芸品の販売とお好み焼きレストラン、
3階がイベントスペース兼イタリアンレストランを営業しています。
広島県の物産の販売が主事業ですが、商品のテストマーケティングや商談会など、地元企業の新たなチャレンジを応援する取り組みも開催しています。
具体的な事例ですと『瀬戸内レモン味イカ天』(まるか食品)という商品の発売に向けて、本パッケージを作る前に店頭に置いたことがあります。
すると、女性のお客さんからの反応が良いことがわかりました。
メーカーさんはここで得られた発見をもとにパッケージをデザインし、本展開することができました。
多くのメディアにも取り上げていただき、今では全国展開している商品です。
–村上店長はどのような業務を担当されていますか?
全体の管理運営を行っています。広島県やメーカーさんとのやりとりや、年間の仕入れ計画の作成、各フロアのプロジェクトリーダーとの調整が主な担当業務です。
店頭に立ってレジをしたりという機会は少ないものの、オフィスがこの建物の3階にありますため、お客様の様子は日頃から観察できる環境にあります。
–『HYPERVSN』をご使用いただく背景。抱えていた課題を教えてください
ブランドショップの中では最大級の広さを有する一方で、お客様の店舗内回遊における課題を抱えていました。
1階を見てくださるだけで退店される方が多かったため、2階の存在をアピールする施策が必要でした。
POPやポスターなどの一般的な施策には取り組んでいましたが、やりすぎてもうまくいかなかったりするものですから、
何か画期的な策があればと探していたところ、栃藪さんからのご提案がありました。
–ブランドショップは普通の小売店とは異なり、刺激や新しい発見を求めて来店される方が多いと思います。
新しい施策である3Dを活用したデジタルサイネージは相性が良いのではと考えておりました。
ご連絡をいただいた当初は、当店よりも大きなお店や広い会場の中でお客さんを誘導するのに効果がありそうだなというイメージを持っていました。
はじめて3Dホログラムを見せていただいたとき、そのカッコよさに驚いて、使い方によっては当店でも効果が得られるのではないかと思いました。
これが店内にあったら絶対に目に入るし、近くに行ってみようかなという引き込みがあると確信できたんですよね。
1台設置で、2階への訪問数126%に
–筐体は店舗1階の階段下に設置させていただきました。入り口からすぐ見える場所です。まず、お客様の反応はいかがだったでしょうか?
店頭スタッフの話によると、珍しがって見てくださっているお客様はたくさんいたようです。
いただいたレポートでも、2階への訪問数が126%アップしたというデータがありましたが、これは実に高い効果だと思います。(※)
今後も店舗内周遊への活用に期待したいです。というのも、当店は設立してから10年目になるのですが、
これまで試した施策でははっきりとした変化が現れなかったち、たちまち効果が薄れてしまったりといったことがありました。
何かしらテコ入れしたいという気持ちが強かったので、検証を重ねて活用方法を見つけたいですね。
–効果をご実感いただけて私どもも大変嬉しく思っております。今回の検証では1日あたり平均購入数のアップリフト分析も兼ねておりました。
そのプロセスや結果をご覧になった感想をお聞かせいただけますでしょうか?
『HYPERVSN』で表示した商品の売り上げが上がるかを計測することで販売促進効果を実験する取り組みでした。
私の方では特徴の異なる6つの商品をセレクトし栃藪さんにお渡しいたしました。3Dデータをご用意いただいたのち、店舗での投影の準備などもやっていただきました。
その後分析に必要なPOSデータをお渡しし、分析をしていただきました。
レポートによると、1ヶ月の投影期間に6商品中5つの売り上げに変化があったようです。
中価格帯(1000~500円)の購入が極めて伸びていること、そして使用用途が明確なお酒やレトルトが売れやすいことも考察としてご共有いただきました。
確実に効果が出ているし、棚への誘導施策と組み合わせることで、より大きな変化も期待できるのではないかと考えています。
–おっしゃる通りですね。使い方のイメージが沸きづらい加工食品などは、他の販促手段と組み合わせることで、購入につながるかもしれません。
今後もいろいろな施策を検証して、ブランドショップにおける活用ノウハウを蓄積できればと考えております!
『HYPERVSN』が促す店舗のメディア化
–ブランドショップは地域活性という面で様々なご活躍をされていらっしゃいます。
同時に『HYPERVSN』のような新しいツールと組み合わせることで更なる可能性が開花するのではないかと。
今後の活用方法について、お考えをお聞かせいただけますか?
まずは店舗内周遊施策としての活用に力を入れていきたいです。加えて、店舗での施策がお客様の行動にどうつながっていくのかを可視化できたらいいなと考えています。
栃藪商事さんから以前ご提案いただいた、店頭のデジタルサイネージと位置情報を組み合わせる施策です。
–地点間移動計測ですね。例えば、TAUに来店したお客様に向けて広島の観光地を訴求した場合、そのユーザーが実際に広島県へ足を運んだかを計測することが可能です。
ブランドショップがメディアとしての役割を担っていく上で、このような分析は効果的であると考えています。
観光に限らず、商品の広告媒体としても『HYPERVSN』はご活用いただけます。
地方から東京(首都圏)へ、自社の特産品を発信していきたいと考えるメーカー様にとって、とても魅力的なディスプレイ広告ではないでしょうか。
お店には一般のお客様の他、バイヤーさんもよくお越しになります。
広島県のものをもっと知って欲しい、いいものをお届けしたいと考えるメーカーさんにとって、この店舗はチャンスを感じられる場所であると自負しております。
TAUとしても、地元を盛り上げる役割を全うすべく、様々な取り組みに挑戦していきたいですね。
※ TAU来訪者とレジ通過者人数は比較前後で増減なし